何百回も聞いたはずの曲で新たな今さらな発見を言わずにはいられない
The Yellow Monkeyの名曲「パール」
私はこの曲が歌詞もPVも含めて大好きで、自分の人生のどんなフェーズでもコンスタントに聴いていたんです。
イエモンの曲しか聴いてない時期はもちろん、J-POPを幅広く聴いてた時期も、洋楽中心に聴いていた時期も、どんな時もなぜか聴きたくなって「パール」を選んで再生していました。
ボーカル吉井さんの苦悩してる感じがすごく伝わってくるというか、なんか当時のキラキラしてる中での苦しみや不安にいろいろ思いを馳せてしまうのです。
大人になりつつあった私にとって、聴くたびにどんどんこの曲の真意みたいなものに気づいていった、そんな大切な曲です。
そしてさらに大人も極まってきたつい最近。
すごく久しぶりに運転することになったペーパードライバー(もちろんゴールド免許)の私は、怖い運転が楽しくなるようにと、大好きなイエローモンキーのプレイリストを流していたのですが。
ハイウェイに飛び乗って聞いていた(違う、運転していた)時に気づいた。
今さらながらな新発見。
曲の全編通してウインカー音が入っているのですね。
あの「カチッカチッ」って音。
この曲を知っている方にとっては何を今さら、という話なのはわかっているのだけど、
ほんとにその時乗っていた車のウインカー音と同じ過ぎて、たぶん「カチッカチッ」の速度も同じだったのでかなりビビった。
あれ?ウインカー切り忘れてる??
このペーパードライバーの私の不安を駆り立てていく感じ。
雨も降ってきちゃってるし。
タイトルの「パール」は涙のことを表しているわけだけど、この時ばかりは雨を表現していると思いたい。
とにかく心を落ち着けて。
このウインカー音に気づいた後、ウインカー音に注意を向けながら聞いていると、疾走感あふれるこの曲に落ち着きを与えてくれているようにも感じてきちゃうからまあ不思議。苦悩や焦りに支配された気持ちに落ち着きをもたらす役割も担っているのかな。
子供のころからずーっと聞いてきた曲なのに今まで意識が向いていなかった箇所に気づくと、曲の解釈に深みが出てきますね。すごく面白いし、今さらだけど気づけて嬉しい!
最後にせっかくパールについて書いたので、歌詞の好きな部分を紹介します。
不自由と嘆いている自由がここにある (作詞 吉井和哉)
夜よ負けるなよ朝に負けるなよ 何も答えが出てないぢゃないか (作詞 吉井和哉)
毎回毎回、この歌詞がやってくるのはわかっているはずなのに、やってくるととてもズドーンと心に落ちていくんです。ほんと名曲。